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【免税包装ガイド①】基本ルールと対象商品の見分け方

PIE VAT 免税販売 お役立ちBlog

【免税包装ガイド①】基本ルールと対象商品の見分け方

訪日観光客向けに免税販売をしていると、「この商品、梱包って必要?」「袋が必要なのはどれ?」といった疑問がわくことが多いですよね。このページでは、免税包装の基本ルールと、現場でよくある疑問についてわかりやすくまとめています。

2026年11月1日より施行される免税制度改正に伴い、一般物品と消耗品の区別はなくなります。

このページで説明する梱包に関する説明は、2026年10月31日まで必要な対応です。

✅ 免税包装が必要な理由とは?

免税販売は「日本で使わず、海外に持って帰ってもらう」という前提で成り立っています。だからこそ、次のようなルールがあるんです:

  • 日本では使わない(未使用のまま)

  • 海外に持ち出すまで開封しない

このルールを守ってもらうために、商品によっては「免税袋」でしっかり封をする必要があります。

✅ 免税対象商品の種類と包装の要・不要

免税商品は、大きく分けて「一般物品」と「消耗品」の2種類。それぞれで包装が必要かどうかが違います。

分類

商品の例

包装の必要性

一般物品

洋服、靴、バッグ、時計、家電、雑貨 など

基本的に包装不要(希望があればOK)

消耗品

食品、飲料、化粧品、医薬品、香水 など

包装必須(免税袋に封印)

どちらも、金額や用途によって免税の可否が決まるので、基本のルールはしっかり押さえておきたいですね。

✅ 消耗品を梱包するときのルールって?

消耗品は「免税袋」に入れて封をする必要がありますが、実際の現場では「箱入り商品はどうする?」「セット品は?」といった声もよく聞かれます。

📦 箱による包装はOK?

→ 箱に入っていても、それだけではNG!箱のまま渡すのではなく、免税袋に封印して渡す必要があります。

📑 袋封印の条件は?

→ 袋の口がきちんと閉じていて、未開封であることが確認できる状態である必要があります。袋の外から中身が確認できるよう、透明袋が推奨されています。

💡 意外と見落としがちなポイント

  • 箱+紙袋の状態で渡すと、袋封印されていないと判断されることもある

  • 手提げ袋に入れただけでは、制度上の「梱包」として認められません

  • 「袋が足りないから一部未封印」はNGです

しっかりとルールを守って、トラブル防止につなげましょう。

🛍 実際の事例:アクアシティお台場 PIE VAT Station の免税袋

実際にPIE VAT Stationを設置している「アクアシティお台場」では、以下のような免税袋を使用しています:

  • 中身が見える透明袋を使用し、観光客が封印状態をすぐ確認できるように

  • 封印用のテープで開封防止が明確に

  • 商品サイズや点数に応じて、袋のサイズを使い分けて対応

こうした運用例があると、スタッフ間での対応統一や観光客への説明もスムーズになります。

自社の運用イメージを考えるうえでの参考にもなりますね。

✅ よくある質問(Q&A)

Q. 一般物品も免税袋(※制度上は『輸出用梱包資材』)に入れた方がいいの?

→ 基本的には必要ありません。ただし、希望された場合や商品を守りたいときは包装してもOKです。

Q. 複数の商品をまとめて1袋に入れても大丈夫?

→ 消耗品は1袋にまとめて封をします。その合計が税抜5,000円以上であることが条件です。

Q. 免税袋はどこで手に入るの?

→ POSや免税システムの業者さん、資材業者さんから購入できます。

Q. 包装を忘れたらあとから対応できる?

→ 残念ながらNGです。免税手続きと包装はその場で完結する必要があります。

免税包装は、制度のルールに基づいた「一手間」ですが、訪日のお客様に安心してお買い物してもらうためにも大切なポイント。基本を押さえて、スムーズな接客につなげましょう!

👉 より詳しい現場での判断ポイントや消耗品の扱い方については、こちらの応用編もあわせてご覧ください。